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【ロータス・エスプリ】ボンドカーに採用されたミッドシップ・スポーツカー

ロータス・エスプリの概要

ロータス・エスプリ

ロータス・エスプリは1975年10月、パリで開催されたモーターショーで発表されました。パリで開催されるモーターショーは、世界5大モーターショーの1つでパリサロンとも呼ばれます。パリサロンは世界で最初に始まったモーターショーで、第一回の開催は1898年でした。

ロータス・エスプリの販売開始は1976年、以来2004年までの28年間で合計10,675台を売り上げました。

ロータス・エスプリは1975年に生産終了となったロータス・ヨーロッパの後継モデルです。エスプリはそのデザインの完成度の高さから、「エバーグリーンなスポーツカー」と称されています。エスプリはまた、ロータス社をフェラーリやポルシェと並ぶ、高級スポーツカーメーカーの地位に押し上げた点でも重要なモデルです。

1977年に公開されたハリウッド映画『007私を愛したスパイ』に登場したボンドカーが、白いロータス・エスプリであることをご存知の方も多いでしょう。作品中で潜水艇となり、水中を移動するシーンが有名です。

ロータス・エスプリはこの他にも、1992年に公開されたシャロン・ストーン主演の『氷の微笑』や1990年公開のリチャード・ギアとジュリア・ロバーツが共演した『プリティウーマン』にも登場しました。

『プリティウーマン』の制作者陣は当初、ポルシェやフェラーリなどのラグジュラリー・カーを希望していたものの、メーカー側から許可が下りず、ロータス・エスプリが採用されたと言われています。

ウェッジシェイプにリトラクタブル・ライトを組み合わせるデザインベースを保ちながらも、ロータス・エスプリは28年間に渡る製造期間に、エンジンの変更、ターボモデルの追加、内外装のリデザインなど数々のマイナーチェンジを受けました。その結果、エスプリは次の三つの世代に分けられます。

イタリアのデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロによるデザインの第一世代、マクラーレン・F1のデザインでも知られるピーター・スティーブンスがデザインしたニューシェイプモデルと呼ばれる第二世代、そしてニューシェイプ2モデルとされる第三世代です。

ロータス・エスプリ・第一世代

この章では、ロータス・エスプリの第一世代に分類されるシリーズ1、シリーズ2、シリーズ3をご紹介します。

ボンドカーにも採用されたロータス・エスプリ・シリーズ1が発売されたのは、1976年でした。ロータス・エスプリ最初期モデルであるシリーズ1は、その後に数多く登場したモデルをおして、最も美しいエスプリであると言われます。

エスプリ・シリーズ1は、1971年にロータス社のオーナー、コーリン・チャップマンとイタリア人のデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロが引き合わされたところから始まりました。

ジョルジェット・ジウジアーロが提示した1/4スケールのモデルに満足しなかったチャップマンは、プロジェクトの終了を告げます。しかしジョルジェット・ジウジアーロはプロトタイプの製作を続行し、1972年のイタリア・トリノで開催されたモーターショーで発表。好評を得て、コーリン・チャップマンは開発続行を決めました。

ロータス・エスプリ・シリーズ1のエンジンは、ロータス・エリートから流用した水冷直列4気筒DOHCミッドエンジンです。

ロータス・エスプリ・シリーズ1発売から2年後の1978年にシリーズ2が発売されました。変更点は主にエクステリアで、サイドシルが黒に変更され、また、フロントにスポイラーが追加されたことにより、シリーズ1に比べて引き締まった印象で、スポーツカーらしさが強調されました。

エスプリ・シリーズ3の発売は、1981年でした。シリーズ3はジョルジェット・ジウジアーロの手による最後のモデルです。エンジンはロータス・912S型で、空気抵抗係数が0.41でした。

第一世代にはこの他、エスプリ・ターボ、エスプリ・シリーズ2.2が存在します。

ロータス・エスプリ・第二世代

ロータス・エスプリの第二世代とされるのは、エスプリ・HC、ターボHC、ターボHCPI、ターボSE、スポーツ300です。

ロータス・エスプリ・HCと、ターボHCが発表されたのは1987年でした。HC、ターボHC
はデザイナー、ピーター・スティーブンスが手がけたロータス初のモデルです。ジョルジェット・ジウジアーロのデザインと比較すると、やや丸みを帯びているのが分かります。

ピーター・スティーブンスはマクラーレン・F1やジャガー・XJR-15の他、ロータス・エランM100のデザイナーとして知られます。

1989年にはエスプリ・ターボSEが追加となりました。ターボSEはエスプリのフラッグシップ・モデルと位置付けられるだけのことはあり、最高出力264hp/ 6,500 rpm
を誇ります。内装にレザーとウォールナット材を採用、外装にはリアスポイラーが追加され、大型タイヤが装備されるなど、高級路線が追求されていました。

1993年に発売されたエスプリ・スポーツ300の生産台数はわずか50台です。エスプリ・スポーツ300は、エスプリ・シリーズの中で最もドライビングの楽しさが味わえるモデルであると言われています。

ライトウェイトであることに重きが置かれ、エアコンやオーディオ・システムが省略された代わりに、同年発売されたエスプリ・S4の総重量よりも80kgの軽量化を実現しています。

ロータス・エスプリ・第三世代

第三世代のエスプリはデザイナー、ジュリアン・トムソンの手によるものです。ジュリアン・トムソンは2019年7月にジャガーのデザイン・ディレクターに就任した人物です。ジュリアン・トムソンは、フォードから自動車業界に入り、ロータスを経て2000年にジャガーに入社しました。

ロータス・エスプリの第三世代に含まれるのは、エスプリ・S4、V8、V8-SE、V8-GTです。

エスプリ・S4が発売されたのは1993年、バンパーやサイドスポイラーに変更を受けました。また空気抵抗を有利にする目的で、リアのスポイラーが高い位置に移動されたのが特徴的です。

そして1996年に登場したのがエスプリ・V8です。最も大きな変化は、エンジンがツインターボのV型8気筒DOHCとなったことです。3,506ccで最大出力349hp/6,500rpm、最高速度は282km/時となりました。

ロータス・エスプリの最終モデルとなったエスプリ・V8の最後の個体がヘセル工場から出荷されたのが2004年2月20日のことでした。これでロータス・エスプリの28年間に及んだ全ての生産が終了しました。

スペック詳細

ロータス・エスプリのスペック詳細

エンジン:1,973cc直列4気筒DOHC
最高出力:160 hp / 6,200 rpm
最大トルク:140 ft-lb / 4,900rpm
最高速度: 221km / h
0−100km/h加速:6.8秒
ボディサイズ:全長 4,191mm、 全幅 1,861mm、 全高 1,111mm
車両重量: 900kg
駆動方式:MR
トランスミッション:5速MT
乗車定員:2人
新車時車両価格:-

ロータス・エスプリ・ターボSEのスペック詳細

エンジン:2,174cc直列4気筒DOHC
最高出力:264 hp / 6,500 rpm
最大トルク:261 ft-lb / 3,900rpm
最高速度: 262km / h
0−100km/h加速:4.9秒
ボディサイズ:全長 4,331mm、 全幅 1,859mm、 全高 1,151mm
車両重量: 1,330kg
駆動方式:MR
トランスミッション:5速MT
乗車定員:2人
新車時車両価格:-

ロータス・エスプリ・V8のスペック詳細

エンジン:3,506ccV型8気筒DOHC
最高出力:349 hp / 6,500 rpm
最大トルク:295 ft-lb / 4,250rpm
最高速度: 282km / h
0−100km/h加速:4.9秒
ボディサイズ:全長 4,414mm、 全幅 1,883mm、 全高 1,150mm
車両重量: 1,378kg
駆動方式:MR
トランスミッション:5速MT
乗車定員:2人
新車時車両価格:-

参考:
Lotus Esprit (1976)
GAZOO

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