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【ローバーMGF】15年ぶりに復活したMGのライトウェイトスポーツカー

ローバーMGFの概要

 

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1995年春、スイス第二の都市ジュネーブのモーターショーで発表されたのがローバーMGFです。イギリスでの発表は同年秋、メディアやマニアの予測に反してまたたく間に人気を集め、2002年までの生産台数は77,269台を数えました。

MGブランドとしては、1980年にMGCの製造終了とともに51年間操業してきたアビントン工場を閉鎖して以来、15年ぶりのライトウェイトスポーツカーの登場です。MGFは販売当初、ミッドシップの1,796cc直列4気筒DOHCエンジンKシリーズの一択、全長3,913mm、幅1,628mm、高さ1,264mm 、重さ1,060kgと軽量で小さく、ゴーカートフィーリングという言葉があてはまり運転しやすくキビキビとした走りが楽しめる車でした。

MGブランドは1981年、乗用車部門が分社化したオースティン・ローバー・グループから発売される形になり、1986年にはローバー公社(Rover Group PLC)傘下となります。さらに1988年、BAe(ブリティッシュ・エアロスペース)がローバー公社を買い取り、ローバーカーズとなりました。MGFの生産は2002年まで続きましたが、2000年にはMGローバー傘下となっています。

ローバーMGFの給油口のフタは大きな円の円周に沿って8つの丸いボタンが等間隔に並んでいる独特のデザインで、続く車種が続々とこのデザインを採用しました。またローバーMGFはイングランド出身の元サッカー選手、デビッド・ベッカムの妻で女優のビクトリア・ベッカムがかつて所有していたことでも知られています。

1994年に発売されたローバー100をベースに作られたローバー100は、1980年発売のオースティン・メトロの3代目にあたります。居住空間は広々として快適、物を収納するためのポケットがいくつも用意されており、またトランクの容量もたっぷり用意されていました。幌の開閉は手動でしたが、かつてのオープンカーほど手間がかかることは無くなりました。リアウィンドーはプラスティック製、デュアルエアバッグ採用、パワーウィンドー、セントラルロッキングシステム、エンジンイモビライザーとサウンドシステムが標準装備。オプションとしては、エアコン、CDプレイヤー、ハードトップを選ぶことができました。ロードスターにはさらに、チルトステアリング、 マニュアルモード付5速オートマチックが付いていました。

ローバーMGFのラインナップ

 

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MGFのラインナップは9種類です。


【MGFマーク1】マーク1は1995年に発売、VVCエンジンバージョンは翌1996年に登場。マーク1にはパワートレイン社の1.6L直列4気筒Kシリーズエンジンが搭載されていました。VVCとは、Variable Valve Controller の略で、1,800ccKシリーズエンジンに採用された機械式ブーストコントローラーのことです。


【アビントンLE】1998年春に登場。内装全体にベージュのレザーが用いられ、ソフトトップの色もベージュ、外装はブルックランド・グリーンと呼ばれる深い緑色で、幌とボディカラーの組み合わせが美しいモデルです。グリルはステンレス製、灰皿とドアノブにクロームが用いられました。6スポーク、16インチのグッドイヤーブランドのF1タイヤが採用されています。


【75LE】1924年のMG誕生から75周年を祝って製造された1999年春発売のモデルです。ボディカラーはマルベリーレッドとソリッドブラックの2色展開、内装と幌はボディカラーとのコントラストがきいていて、マルベリーレッドの外装には黒、ブラックの外装であればレッドという組み合わせが用意されていました。またアビントンLEと同じく、クロームの灰皿とドアノブを採用、エンジンはオプションで、1.8i とVVCから選ぶことができました。


【MGFマーク2】1999年秋に発売。マーク1で発見された問題点を改善する目的でのマイナーチェンジでした。電動アシストステアリング(EPAS)が改良され、ガソリンタンクが二重壁構造となり、一律で黒にペイントされていたフロントガラスの枠がボディカラーと同色になり、さらにインディケーターユニットのオレンジがクリアなレンズに変更されました。VVCバージョンでは内装の半分がレザー仕様とされ、16インチの6本スポークホイールのデザインが一新し、ABSが標準装備になりました。


【MGFステップトロニック】2000年の発売です。進化したCVTにより、オートマチック車でありながら、ハンドルに付いているパドルシフトを操作することで、マニュアル車のようにギアの上げ下げをすることができました。


【ウェッジウッドSE】2000年7月発売のマーク2をベースにした限定車で、MGにしては珍しいウェッジウッドブルーをボディカラーとし、リアスポイラーが標準装備となっていました。


【トロフィー160】2001年5月発売モデル。VVCエンジンのチューニングの結果、158馬力を実現したことを祝ってトロフィーと命名されました。サスペンションが固くなり、APレーシングMGブランドの4ポットブレーキキャリパーがフロントのディスクブレーキに装備され、MGFの中で最高の車と評されています。


【MGF 1.6i】2001年5月、トロフィー160と同時に発表されたモデルです。1.8i シリーズからデチューンされ、セントラルロッキングシステム、ラジオ、電動ミラーのいずれも装備されず、この車の目的は楽しい車を低価格で提供することでした。容量は小さくなったものの、1.6LのKシリーズエンジンはきびきびとした走りを味わえる車でした。


【MGFフリースタイル】2001年8月に発売されたトロフィー160の外観をベースにしたモデルです。フロントビブ、リアスポイラーがトロフィー160と共通していますが、エンジンやブレーキ、サスペンションはマーク2と共通でした。

出典:mgf.ultimatemg.com MGF History

ローバーMGFのエンジン、サスペンション、ブレーキ

 

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MGFに搭載されたミッドシップエンジンはローバー社のKシリーズ16バルブ1,796ccの直列4気筒DOHCです。1988年に開発されたKシリーズエンジンは、排気に含まれる酸化化合物が減るというメリットがあり、トライアンフ・サブリナやローバー・メトロにも採用されていましたが、マーク1ではヘッドガスケットのトラブルが多発しました。ほとんどの場合、ミッドシップエンジンならではの冷却システムに由来するシリンダーヘッド周りに発生するエアポケットが原因です。しかしローバー社がこの問題に対する対応を怠ったため、オーナーが自ら購入後すぐに高額の修理代を支払わざるをえませんでした。ただしマーク2では3年(10万キロ)保証が標準装備となり、高価な修理代への懸念は払拭されました。

MGFのデザインのベースは、イギリスの自動車デザイナーでフォード・エスコートRSコスワースやボルボC70のデザインを担当したスティーブン・ハーパーの手によるものでした。その後、大英帝国勲章(経済、文化、芸能、スポーツや社会奉仕活動の功績を称えるための勲章)を受賞した、現在ジャガーランドローバー社のデザインディレクターであるジェラルド・ガブリエル・マクガバン率いるチームによって完成されました。メカニカルの特徴としては、ハイドラガス・サスペンションが採用された点があります。

ハイラロガス・サスペンションとは、イギリスの自動車エンジニア、アレックス・モールトンによって発明され、ブリティッシュ・レイランド社の多くの車種に採用されたサスペンションの一種です。スプリングとダンパーの代わりにオイルと窒素ガスを利用した統合制御システムで、積載物の重さに左右されることなく、車高と車両姿勢を保つことができるというメリットがあります。

ブレーキはフロントがベンチレーテッドディスク、リアにはソリッドディスクブレーキ、ABSが採用されました。トランスミッションは当初、5速マニュアルの1種類だけでしたが、2001年にマニュアルモード付5速オートマチックが追加になりました。ステアリングはラックアンドピニオン方式。また、MGFは初めて電動式パワーステアリングを採用した車の一つでもありました。

ローバーMGFのカラーバリエーション

 

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ボディーカラーのオプションは18色存在し、ボンネットの下、ABSユニットの後ろにクギで留められた四角いプレートにカラーコードで表示されています。18のカラーコードと色名は次のとおりです。

CAQ Nightfire Red
CDM Mulberry(75LE)
CDX Copperleaf Red
CMV Morello Purple
COF Flame Red
EAC Volcano
GUF Alumina Green
HAM BRG Metallic (2)
HFF BRG Pearlescent (3)
HYF Brooklands Green
JBH Wedgewood blue (SE)
JRJ Tahiti Blue
KMN Amaranth
LVD Charcoal Black
MNX Platinum Silver
NAL White Diamond (2)
NNX Old English White
PAK Black (LE 75)

ローバーMGFのスペック詳細

ローバーMGF マーク1のスペック詳細

エンジン:1,795cc DOHC直列4気筒Kシリーズ
最高出力:118 hp / 5,500 rpm
最大トルク:122 ft-lb / 3,000 rpm
最高速度:193 km / h
0−100km/h加速:9.0 秒
ボディサイズ:全長 3,913 mm、 全幅 1,628mm、 全高1,264mm
車両重量:1,060 kg
駆動方式:MR
トランスミッション:5速MT
乗車定員:2人
新車時車両価格:£15,500

ローバーMGF マーク2VVCのスペック詳細

エンジン:1,795cc DOHC直列4気筒Kシリーズ
最高出力:143 hp / 70500 rpm
最大トルク:128 ft-lb / 4,500 rpm
最高速度:212 km / h
0−100km/h加速:7.7 秒
ボディサイズ:全長 3,913 mm、 全幅 1,628mm、 全高1,264mm
車両重量:1,070 kg
駆動方式:MR
トランスミッション:5速MT
乗車定員:2人
新車時車両価格:-

出典:wikipedia MG・MGF

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