こんにちは。
すっかり秋らしくなりましたね。秋晴れの日に紅葉を楽しむドライブに出たくなる、そんな一台が入荷しました。
1987年式のケータハム スーパーセブン BDR。
新車で発売された当時、納車までに最低1年〜1年半もかかった名車です。
発売された数年後にイギリスに行く機会がありましたが、本国のイギリスでもケータハム社にオーダーして日本と同じように1年~1年半の納期と知って驚いた記憶がある、思い出の車です。
ケータハム・スーパーセブンの歴史を紹介
1987年のケータハム スーパーセブン BDRの説明の前に、40年以上も愛され続けているケータハム・スーパーセブンの歴史を簡単に紹介します。
・ 1973年、ケータハムがロータスカーズよりスーパーセブンの生産権を引き継ぎ、生産と販売を開始。
スタンダードモデルとして1300cc、1600cc、OHV、ケントユニット搭載のモデルを販売後、排気量を1700ccにアップしたスプリントスペシャルへ主力モデルが移行。
・ 1983年、コスワースBDRエンジン(コスワース製の16バルブとピストンを使用)を搭載したモデルを追加。
・ 1985年、より速く、より快適に走るため、5速ミッション、スライドシート、リジットだったリヤーサスペンションをドデオンに変更。
・ 1991年、ローバーKシリーズエンジンを導入。1400ccから1600cc、そして1800ccと排気量をアップ。
その後、シリーズ最速となるR500がデビュー。
ボクスフォールエンジンが2000ccに変更となり、ワンメイクレースがシリーズ化したりと、スーパーセブンは過激に変化を続けます…
40年以上の歴史があるスーパーセブン。フォードの名機レーシングエンジン・コスワースBDAの流れを受け継ぐ1987年式ケータハム・スーパーセブン BDRとは
1600ccエンジン、5速ミッション、ドデオンアクスルとフォードのレーシングエンジン・名機コスワースBDAの流れを受け継ぐスーパーセブンBDRです。
後に排気量が1700ccにアップされるのですが、1600ccのエンジンの方がBDRのデチューンエンジンということでレスポンス、全体のバランス等が良いと評判でした。
ケータハムスーパーセブンは、新車をオーダーしてから生産に入る為、納車まで最低でも1年~1年半の納期が必要で、(30年前にも関わらず現在のスーパーカーのような納期)走行距離の少ない中古車は、新車よりも高い価格で取引される中古車相場でした。
スーパーセブンは年々変化と進化を繰り返して現在に至りますが、やはりロータスからの流れ受けるクラシックスーパーセブンは、フォードエンジン搭載のスーパーセブン、BDRがマニアとしては最高のアイテムですね。
今回、入荷したケータハム・スーパーセブン BDRは驚きのワンオーナー・走行距離10,242km
ユニットNo.CS3.4652.BDRM、エンジンNo.BDR.084
前オーナーが、ケータハムの日本ディーラーより新車で購入してから29年間ずっと所有していたためワンオーナーです。
走行距離は、なんと10,242Km。
新車時よりフルノーマルで、変更点はイグニッションコイルとプラグコードをウルトラにバージョンアップしたくらいです。
色々と改造するオーナーが多い中、フルノーマルのセブンは珍しいですね。
新しいオーナーと秋晴れを楽しんでもらえたら嬉しいです。