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「趣味は、生活の延長にある」ガレージ付きハウスで見つけた、趣味を楽しむ秘訣

好きなことに、お金や時間を費やして楽しむことを「趣味」とするならば、趣味を持つ人は多くない。職場と家の往復だけの生活や、限られた人間関係に、どこか物足りなさを感じている人もいるのかも。この記事に登場する趣味人・粂川さんも、「趣味が見つからないんです」という相談をうけることが頻繁にあるとか。

粂川さんの趣味は、DIY、菜園、料理と多方面に渡る。そして、2台のレトロカーを所有するというほどのレトロカー好きでもある。
趣味に囲まれて暮らすって、どんな気分なんだろう?
粂川さんのライフスタイルを聞いた。

粂川俊介
埼玉県入間市在住。会社員。ミニをはじめとするレトロカーを複数台所有し、自らの手で修復作業を行う。多数のメディアから注目を浴びる趣味人。

趣味は生活の延長にある

粂川さんの自宅があるのは、埼玉県入間市の、のどかな住宅地。待ち合わせの住所を尋ねると、オーラを纏ったガレージ付きハウスが現れた。横張の白い木材が、40年代に米軍居住地として多く建てられたアメリカ風古民家を彷彿させる。

粂川「いらっしゃい。自由に見てください」

快く案内してくれたガレージには、クラッシックミニが1台、MGミジェットが1台、納められている。ガレージの壁にはチェッカーフラッグのペイントが施されていて、レトロカーの存在を際立たせていた。

相当凝った内装は、工賃も相当かかったのでは?と聞くと、意外な答えが返ってきた。

粂川「このガレージは、自分で内装を手掛けたんですよ。壁を張り替えたり、作り付けの台を設置したり。飾ってあるものは、廃棄物などを再利用して作ったものがほとんどです。もともとDIYが好きだったから、自分でやるという選択肢しかありませんでしたね」

居住スペースでも、こだわりを持ってDIYしたアイテムを見せてくれた。

粂川「キッチンカウンターは、必要な時だけ使えるように折りたたみ式のものを取り付けました。ダイニングテーブルのコンセントも手作りです」

粂川「装飾品の中にも、ネットで安く買ったものや、拾ってきたものを改造したものが沢山混ざっています。たとえばこのポスターは、新聞広告を切り抜いたものなんです」

粂川「庭ではよく、焚き火をしていますね。火を起こすのに時間はかかるけれど、お酒を飲みながら作業をするのは、とてもいい時間ですよ。最近は燻製にはまっていて、この間も、友達を集めて披露したんですけど、これが好評で。時間をかけて作った燻製が、あっという間になくなりました(笑)」

燻製器も、もちろん粂川さんのお手製。ホームセンターで既製品の作りをよく観察し、家にあった缶を使って自分なりに工作したそう。

クルマ、DIY、菜園、料理など、幅広い趣味を楽しむ粂川さん。いったいなぜ、それほど趣味をたくさん持つことができるのだろうか?粂川さんは、「はじめから趣味のつもりでスタートしたわけではない」と語る。

粂川「すべて義務感からはじめていただけなんです。ご飯をたべるためには、料理をしなければならない。一軒家なので庭の管理をしなければならない。でも僕の性格上、一度やりだしたらとことん突き詰めたくなってしまって、いつのまにか趣味のような存在になっていました」

粂川「趣味はときに、仕事や人間関係のなかで生まれるストレスを解消するためのアイテムとして求められますよね。そのような動機だと、嫌なことを忘れることに必死になってしまい、趣味を心から楽しむことができないんじゃないかな。趣味は、生活の中から自然に見つけられるといいですよね」

ミニが生活を彩る

そんな多趣味な粂川さんの生活の中心となっているのが、レトロカーだ。はじめてレトロカーを買ったのは、18歳のころ。粂川さんがうまれそだった鶴ヶ島町にミニを販売するディーラーが3軒もあったことから、自ずとミニが身近な存在になっていたのだという。

粂川「はじめてのミニは10万円で買いました。当時はエアコンやカーナビなど最新機能がついたクルマが流行っていたから、同世代でミニに乗っている人は珍しかったかも。床の鈑金に穴が空いているようなオンボロだったけれど、楽しんで乗っていましたね」

はじめてのミニとの出逢いから20年。その間に3台のミニを乗り継いでいる。
粂川さんがミニを選びつづけているのは、ミニをきっかけに出会った仲間の存在が大きいという。

粂川「現在のミニは1980年代にセントラル自動車が並行輸入で販売した‘1300s’。ミニ1000の車体に1275ccのエンジン載せて左ハンドルという珍しい仕様で、仲間から譲ってもらったものなんです。人とつながったことで、何気なく乗り始めたミニが趣味に変わっていったと思います。オーナーズクラブに入ったり、facebookのグループに入ったりすることで、ミニの楽しみ方をよく知っている人から話を聞く機会を得ました。その人たちがやっていることを見て、刺激を受けましたね」

粂川「実際にミニのいたるところに改造を加えています。1年足りとも同じ姿を保っていたことはないかも(笑)」

粂川「ミニに乗って、よく近所をドライブしています。家の近くには信号のない広い道路があるので、走っていてとても気持ちがいいですね。時間があるときは、山の上の湖や、飯能にある隠れ家カフェまででかけたりしています。訪れたお店でも新しい出会いや発見があります。こんなふうにDIYしたら楽しそうだなって、日々吸収することばかりですね」

好きという気持ちが、趣味をどこまでも深めていく

ミニは、粂川さんに新しい仲間との出会いをもらたし、生活のワンシーンを彩ってきた。
ガレージで光沢を放つ一つの愛車、MGミジェットもまた、粂川さんが情熱を注ぐ対象だ。
オースティンに憧れを抱いていた粂川さんは、10年ほど前、バラバラの状態のMGミジェットを一式購入。購入時はエンジンも積まれておらず、人力で押して持ち帰ってきたのだとか。当時の写真を見せてくれた。

粂川「なんとか自力でレストアしてみたくて、英語のマニュアルを読みながら夜な夜な作業をしていましたね。塗装は一度すべてはぎました。足りない部品は自分で作り、内装はベニヤ板で修復。最後にコンプレッサーで色を塗り直しました」

作業は夜中の3時までつづき、朝5時には仕事にでかけていた日もあったという。

粂川「どうしても乗りたい!という情熱に突き動かされていましたね。もう同じことはできないと思う!でもね、完成していざエンジンをかけますというときに、ボンという爆発音とともに火柱が上がっちゃったんだよ。焦ってやりなおした(笑)」

クルマをDIY感覚でほぼゼロの状態からレストアしてしまう情熱はどこから湧き出ているのだろう。

粂川「頭をひねって考えるのが好きなんですよね。ひとひねり、ふたひねりして、自分が欲しいと思う形を作っていくんです。特にレトロカーは部品の選択肢も豊富で、カスタマイズのしがいがあります。試行錯誤するのが好きな人は、レトロカーにハマってみたらいいと思う!」

生活がまるごと趣味というライフスタイルを送る粂川さんの自宅には、趣味を持ちたいと考えている人にとってのヒントがたくさん詰まっていた。普段の生活を振り返ってみると、何気ない習慣が新たな趣味につながるのかもしれない。

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