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ウィスキーとminiはよく合う?死ぬまで乗れるクルマとの出会い

毎日の仕事や暮らしの中で積み上げていったお金や自由。それらを使って叶えたいことはなんだろう。選択肢の一つは、少年時代に抱いた憧れを、数十年を経て実現させること。あんな暮らしをしたい、あんなクルマに乗りたいと、一度は想像してみたことがあるだろう。金銭的、時間的な問題ですぐに実現できなかったとしても、一山超えた大人になればきっと、みたかった景色は作れる。

神奈川県藤沢市で会社経営をする宮田雅弘さんも、クルマへの憧れを現実のものにした。52歳を迎えるの今年、新しく購入した愛車・Austin mini countrymanについてお話を伺った。

海外への憧れを募らせた少年時代

宮田さんの自宅は、藤沢の住宅街に大きな一軒家と、そこから突き出すように設置されたコンテナハウス。玄関周りには丁寧に手入れをされた植物が植えられている。

向かって左手には横張りの木版で覆われた車庫。アメリカの古民家のようなテイストが可愛らしい。シャッターの奥から顔を覗かせたのはAustin mini countrymanだった。

「5年探して見つけたお気に入りです」と話す宮田さんは、子供の頃から海外やクルマに憧れを抱いていたそう。

「僕が子供の頃はスーパーカーブーム。ポルシェとかランボルギーニが登場した時代です。池沢さとしさんの漫画『サーキットの狼』が流行したり、スーパーカーだけのモーターショーが開催されたりしてましたよ。子供たちはこぞって憧れを抱いていました。中でもイギリスのロータスヨーロッパとかロータスエランにとても惹かれて、いつか乗りたい!と思っていましたね」

80年代前半はUKロック全盛期でもあった。デュラン・デュランをはじめとしたユーロビートに、多くの若者がそうであったように宮田さんも影響を受けたという。

大学に進学した後はアメリカのカリフォルニアへ留学を選択。子供の頃に強く憧れたイギリスではなかったものの、アメリカで念願のクルマを手に入れていた。

「VolkswagenのKarmann Ghiaに乗っていました。車高の低いオープンカーです。1968年型と古かったため壊れやすく、最終的には炎上して廃車化してしまいました。アメリカのフリーウェイで、途方にくれましたよ」

あるときは友人のクルマでラスベガスを旅をしたこともあったそう。

「FordのTaurusでした。遠くにラスベガスの光が見えた頃、ガラガラガラと音がし始めて前にも後ろにも進まなくなってしまったんです。夜中の砂漠ですよ。明かりもなく、遠くにはコヨーテの鳴き声が聞こえる。恐ろしくなって、男4人でクルマを押しました。ラスベガスまで5時間くらい。そんなことがあっても、古いクルマを苦手だと思ったことは一度もありません。止まったらしょうがねぇだろうという気持ちで乗っています」

お酒の世界に引き込んでくれたスコットランドのウィスキー

帰国後は親族の経営する会社に入社した宮田さん。機械の据え付けや重量物の搬入搬出をする仕事で、鉄の溶接やガスを扱ったりすることもあるため危険を伴い、神経を酷使するそうだ。過酷な仕事とはいえ、年齢と給料はある程度比例するもの。若い頃は乗りたい車に乗れず悶々とすることもあったそう。

「友達の兄貴が、土地持ちの息子さんなんかは、いいクルマに乗っててね。僕が憧れるロータスを持っている人もいました。でも車高が低いから、デートで海に行ってもガードレールしか見れないという話を聞いて。それはちょっとつまらないなと思ってやめました」

40代になってからは会社の一部を任されるようになり、時間の使い方やお金の使い方もある程度融通が利くようになった。仕事面でも自分がフロントに立つことで新たな繋がりが生まれ、やりたい仕事ができるようになったそうだ。

「仕事の風向きが変わると同時に子育てもひと段落し、いろいろな意味で解放されたタイミングがありました。すると、前々からやりたいと思っていたことが次々に蘇ってきて爆発したんですよ。その一つがウィスキー収集めでした」

コンテナハウスの1階は英国風の家具やインポートの壁紙で、理想とする世界観を作り上げたコレクションルーム。宮田さんが世界中から集めたウィスキーが所狭しと並べられているが、これはほんの一部らしい。

「若い頃からお酒をたくさん飲んでいました。アメリカ時代はテキーラを毎晩1本あけていた時期もありますよ。帰国してからは様々なお酒ブームに乗っかっていました。銘柄に関わらず、見つけたものを飲むというような感じです。本格的にハマったのは40代になってから。きっかけは旅先のバーで出会ったブランデーでした。ちょうどお金の自由が利くようになってきた頃で、若い頃には飲めなかった少し値段のするお酒にも挑戦してみたんです。そのとき、お金を出せばすごいお酒に出会えるんだということを知りました」

仕事で遠方出張に行くことも多い宮田さんは、必ずその土地のバーに行って情報収集をするそう。あえてひとりで赴き、バーテンダーや隣に座った人との会話を楽しんでいるという。そんなお酒ツウの宮田さんが一押しするウィスキーが『バルベニー』。miniと同じイギリスで誕生した銘柄だ。

「スコットランドの中でも作っている場所で味がかなり異なりますが、これはスペイサイドという土地のお酒です。もともと海が隆起してできた島ですから、土壌には海藻由来の成分が多く含まれています。ボウモアやラフロイグのようなスモーキーな香のするウィスキーは、その土を燃料に焚き上げた麦芽を使用しています。『バルベニー』はそれと異なる方法え乾燥させているので、味がわかりやすく出るんです。僕はチーフブレンダーのデヴィッドスチュアートという人の作ったウィスキーの味が一番好きですね。彼のお酒が、自分に合うと感じます」

こういったお酒の知識や飲んだ感想を、インスタグラムで発信している。最初は自分の記録用に更新していたが、徐々にフォロワーが増加していった。今ではウィスキーの大手企業からイベントへの招待がきたり、インフルエンサーとして声をかけられることもあるそうだ。

ウィスキーとクルマはよく合う

クルマとお酒は、完全に切り離された趣味だ。お酒を目的として出かける際はクルマ以外の手段を選ばなくてはならないし、ドライブを楽しみたい日はお酒を飲んではいけない。相入れることのない趣味のように思えるが、宮田さんは2つを掛け合わせた楽しみ方を発見した。

それは、クルマとウィスキーの写真を撮影することだ。#モルトを連れて歩こう会 というオリジナルハッシュタグとともに、クルマや風景とともにボトルを撮影している。

「普通にウィスキーを撮影し続けても面白くないと思ったのがきっかけでした。ウィスキーは風景によく合いますよね。色に透明感があるのと、ラベルもおしゃれなものが多いですから。クルマと一緒に撮影しても違和感がないと思います」

宮田さんのハッシュタグに賛同し、屋外で撮影したウィスキーの画像をポストしてくれる人も現れ始めたという。

「インスタを通して繋がれるのは嬉しいですね。手に入れたお酒についての感想を、フォロワーさん達と共有しあうのは楽しいです」

クルマもまた、宮田さんが熱を注ぐ対象だ。miniを購入する前から、Jeep WranglerとHarleyを所有している。

「大きくて丈夫なクルマは常に持っておきたいな。何かあった時にサット出れる車は必要ですよね。急な待ち合わせがあったり、遠方に行かなければいけない時のために。そういう時に車のコンディションのせいで動けないというのはとてももったいないことですから。すぐに駆けつけられる車は持っておくべきだと思います」

Harleyはカスタマイズを施した宮田さん仕様。コルト・ガバメントの名称で知られるM1911という拳銃から着想を得たデザインに変更した。1911年の制式採用から1985年までアメリカ軍用として使われた拳銃だ。宮田さんはレプリカをバイク屋に持ち込み近いデザインにできないかと相談を持ちかけた。

「バイク屋に行くと、僕の相談を面白いねと受け入れてくれました。シートと拳銃のグリップをリンクさせ、アクセントのゴールドを取り入れました」

実用性の高いクルマと、趣味全開のバイク。これらとは別に、「子どもの頃に憧れを抱いたクルマを買おうと思ったんです」と宮田さん。

「クラシックなクルマに乗りたいという憧れは子供の頃からずっと変わっていませんでした。僕たち夫婦はすでに50代に突入していて、今から派手なクルマを新しく買う気にはなれなくて、死ぬまで乗れるようなコンパクトな車にしたいう気持ちもあったんです。そこで思いついたのがminiでした」

miniの中でも車体の長さが通常よりも長いワゴンタイプに強く惹かれ、およそ5年間探し続けていたという。また、エアコンがついているタイプという要件も外せなかった。出張ついでにClassca Factoryを訪れ、今回購入したカントリーマンに出会ったそう。

「一台しかクルマを持てないなら選択肢には入らなかったかももしれません。でも既に利便性の高いクルマを持っていたので、それならばもう一台は自分がおしゃれだと思うクルマにしようと思いました」

「miniのようなシンプルなクルマは、壊れた時に自力で直せるような気がするところに安心感を覚えます。現行のMINIも何回か見に行ったんですけれど、無機質な感じに違和感があって、グッとこなかったんですよね。クラシックなクルマに居心地の良さを感じたのは、おばあちゃんちの記憶があったからだと思います。母が兵庫県の加古川出身なのですが、長期休みの大半をそこで過ごしていました。昔ながらの暮らしがそこにはあって。特に意識はしていなかったけれど、古いものにつつまれる感覚を体が覚えていて、心地よかったんじゃないかな」

クルマは身に付けるもの

宮田さんにとっての「おしゃれなクルマ」とはどのような存在なのだろう。

「乗る物っていうよりも身に付けるもの。という感覚でいますよね。 いろいろなクルマがありますが、自分の雰囲気とあってないとおかしいじゃないですか。miniに乗ってても見た目がヤンキーだったり垢抜けていない感じだと、違和感を感じます。 自分がどんな人間でどんな格好をしているかというのを見返してから、クルマを買うべきかなと思いますね」

イギリスやウィスキーに対する造詣が深い宮田さんだからこそ、同じくイギリス製であるminiが似合うのかもしれない。

「今後は色を塗り替えたり、オフロードタイヤっぽいのをつけてみたり、僕の好みにカスタマイズしていけたらいいなと思います。クルマに限らず、今後もやりたいことは爆発し続けると思うんです。若い頃にできなかったことを、存分に楽しんでいきたいですね」

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