全国から往年の名車が集う年一回のイベント「ニューイヤーミーティング」。
第41回になる2017年も澄み切った冬空の下、多くの名車が集いました。今年は、約200台の車のエントリーがあったようです。
今回は、エントリー車の中から気になった25台の名車を紹介します。
毎年、新年に開催されるニューイヤーミーティングとは
旧車ファンで知らぬ人はいない!……かもしれない「ニューイヤーミーティング」ですが、一応イベントの詳細をご紹介です。
「ニューイヤーミーティング」は、ゆりかもめの船の科学館駅で降りると目の前に広がる青梅臨時駐車場で毎年1月に開催されます。
1979年までに生産された車が対象の一大旧車イベントです。
入場料は当日券が1,000円で前売り券は900円。これだけの名車を一気に見れるにも関わらず、映画よりも安いのは嬉しいですね。
名車の展示だけではないニューイヤーミーティングの見所
掘り出し物が見つかるかも?車好きが楽しめる物販コーナー
会場をぐるっと囲むようにテントが並び、物販のコーナーが広がっています。フリーマーケットのコーナーもあり、珍しい部品やアイテムを見つけることができます。
Classcaでも物販コーナーに出店し、額付きのクラシックなポスターやグラチャンのボディなどを販売しました。
牛タンからケバブまで、飲食だって楽しめる
物販だけでなく、飲食のコーナーも充実しています。牛タンなどのごはんモノからコーヒーやケバブまで様々な種類が並びます。
じっくり車を見ていたら1日中楽しめるイベントだからこそ、飲食が充実しているのは嬉しいですね。
では、名車25選を紹介していきます。
ダットサン 240 ZG
生産時期1971年〜73年。グランドノーズ(後年の通称Gノーズ)と呼ばれるFRP製のフロントバンパー一体型のエアロパーツ、オーバーフェンダーが装着された新車は、当時の販売価格で150万円でした。
サーキットの世界ではS20を積んだZ432の後にデビューし、グラチャンレースでも本格的な2リットルのスポーツカーを相手に雨のレースで総合優勝したことがあります。
日産 サニー B110レーシング TS仕様
1970年〜80年代に行われていたマイナーツーリングレースで大活躍した東名自動車仕様の車両です。
ゼッケン84番といえば、東名自動車。故鈴木誠一選手の愛車ですね。
スカイライン 1500 バン GC10
1968年〜72年の三代目スカイラインのディーラーサービス バンです。
当時、日産自動車のディーラーでよく見かけた車ですね。この車であちこちの街のモータースに部品を配給していました。
トヨタ セリカ 1600GT
生産時期1970年〜77年。だるまセリカの相性で親しまれていました。DOHC1.6Lユニット「2T-G」のトヨタの傑作エンジンです。
スペシャリティカーの元祖ですね。
フルチョイスシステムという、今では当たり前のオプションパーツを自分好みにオーダーが可能な車でした。
スカイライン 2000 GT-R PGC10
生産時期1960年〜70年。日産R380のエンジンをベースに6気筒のDOHCを搭載した元祖羊の皮をかぶった狼。
デビュー戦である日本グランプリのトヨタ1600GTとの戦いは有名です。のちにホイールベースの少し短いハードトップが、日本のサーキットで勝ちまくりました。
ケンメリ スカイライン ハードトップ PGC110
今流行りの超ウルトラオーバーフェンダー仕様。お台場の会場の周りをこんな車がいっぱい走ってました。
日産 サニー B310 レーシング TS仕様
レイトンハウス仕様です。東名自動車サニーと同じく、1970年〜80年のマイナーツーリングレーシングで活躍しました。
プライベートレーシングチームとしては東名自動車と並んで、シリーズ最速の一台でした。
ホンダ AK360
生産時期1963年〜67年。日本初のDOHCエンジン搭載車。ホンダで初めての4輪自動車です。その車のストリップ仕様です。
2サイクルが主流の当時の軽自動車トラックの中で、高馬力だったため、山間部の農家にとても評判がよかった車です。
当時、フロントフードのHのマークを白にすると値引きがあったそうです。
トヨタ 2000GT
トヨタ自動車とヤマハ発動機の共同開発でトヨタが生産しました。1967年から1970年に日本国内で218台がリリースされました。前期モデルと後期モデルがあり、フロントヘッドライト、フロントリアのサイドマーカーランプと違いがあります。
今では、フェラーリ、ランボルギーニと並ぶ高価な車になりましたね。
マツダ コスモ スポーツ
世界初の実用量産ロータリーエンジンを搭載した車です。前期型の10Aが343台、後期型の12Aが833台、トータル1176台が生産されました。
初期型と後期型の一番の違いはフロントグリルの開口部になります。後期型でエンジンパワーが上がったため、冷却効率を考えて、フロントグリルの開口部が大きくなっています。チェックのおしゃれなシートが印象的でした。
ロータリーエンジン搭載車のRX3とGT-Rのメーカー同士の死闘は有名でしたね。
ホンダ S600
DOHCと4連キャブレター。2輪用のエンジンのような特性でした。1964年〜65年にオープンタイプ、クーペタイプがあり、それぞれにデラックス仕様のSM600というモデルもありました。
S360で始まり、500、600、800と排気量をアップしていきました。その中でもS600が、もっとも生産された車です。モータースポーツ入門車として、日本中のサーキットで活躍しました。
コニリオ
ホンダ S800をベースにボディのみを交換したレーシングカーです。1968年〜70年代に日本グランプリを始め、クラブマンレース等で大活躍しました。同じ手法で作られたマクランサもライバルとして出場していました。
BMW イセッタ
BMWの2輪用のエンジンを搭載。250〜300ccのモデルが3輪車仕様で生産され、のちに4輪車となりエンジンも600ccに拡大しました。
シビック 1200 RS
生産時期1972年〜74年。それまでのシビックに76馬力エンジン、5速ミッションが装着され、シリーズ最強モデルとして発売。RSとはロードセーリングの略です。
このモデルのあとにCVCCという当時世界でも極めて珍しいシステムの低公害車を発表しました。
ロータス ヨーロッパ SP
ロータス初のミッドシップ生産モデルです。1966年にS1が発表され、(これは左ハンドルのみの輸出専用モデルでした)、その後、TC、SPとグレードアップして1975年まで生産されました。
ヨーロッパのクラブマンレースで活躍したロータス47GTもこのモデルの最強レース版です。
モリース ミニ トラベラー・オースチン ミニ カントリーマン
生産時期1959年〜69年。観音開きのリアゲート。外装に木製の飾りフレームをあしらった高級モデルです。前期が800cc、後期は1000ccのエンジンを積みます。
ボディカラーに合わせて内装に多様なフルチョイスができて、とてもおしゃれなピクニック バンですね。
日野 コンテッサ クーペ
生産時期1965年〜67年。スタイリングは1960年代の日本車の中でも屈指の美しさでした。900ccの4ドアモデルから始まり、1300ccの最終クーペで終わりました。
モータースポーツの世界でも活躍しました。有名なところでアメリカのピートブロックのレーシングコンテッサ クーペが有名ですね。
三菱 コルト ギャラン GTO MR
生産時期1970年〜73年。DOHCエンジンが搭載された当時の三菱車の中で最上級スポーツモデルでした。
MRとは三菱レーシングの略です。
マツダ T2000
生産時期1962年〜1974年。2000ccエンジンを積み、非常に小回りが効く車として幅広い分野で活躍しました。
マツダ キャロル
生産時期1962年〜70年。2ドアモデルとしてスタートし、翌年に4ドアデラックス仕様が発売されました。当時の軽自動車には珍しい水冷4気筒エンジンを搭載して大ヒットしました。
当時は16歳で軽免許が取れたため、街中で車高を下げて大きな音がしたキャロルをよく見かけました。
スバル 360
生産時期1958年〜70年。量産軽自動車として初めて大人4人が乗る室内スペースを確保。走行性能も当時の水準を超えていました。最終期にはスポーツモデルとしてツインキャブレターのついたヤングSSが発売されました。
ホンダ ライフ ステップ バン・ピックアップ
生産時期1972年〜74年。今では当たり前になったボンネットタイプの軽商業車です。展示車はおしゃれなトレーナーを引いていました。
乗用車であるライフのプラットフォームに背の高いボディを乗せた車で、今でもこの顔に改造した最新の軽自動車が走ってますね。
トヨタ カローラ 1100
生産時期1966年〜70年。国内初のフロア4速マニュアルを搭載。パプリカとコロナの中間層を狙った車でした。当時、プラス100ccの余裕というコマーシャルコピーが有名でしたね。
カローラとサニーの比較広告を当時はよく見かけましたね。
ダットサン ブルーバード 410 SSS
生産時期1965年〜67年。1600ccでSUツインキャブ ポルシェタイプの4速ミッションを装備しました。ブルーバードといえば510ですが、410SSSはサファリラリーの活躍も含めてモータースポーツのブルーバードとして先駆者でした。
1300ccのSSというモデルも存在して、こちらは第14回サファリラリーでクラス優勝をしています。
いすゞ ベレット 1600 GTR
生産時期1960年〜73年。エンジンは117クーペ用の1600DOCを搭載。太陽光反射を抑えるためのマットブラックのボンネットが特徴的でした。1400台が生産されています。
まとめ
いかがでしょうか?往年の名車が一気に集う「ニューイヤーミーティング」。
来年はどんな車に会えるのか、楽しみですね。
まだ遊びに行ったことがない人は、来年の「ニューイヤーミーティング 2018」に足を運んでみてください。