滑りが出ていたATミッション
1998年式の1300cc ATのローバーミニが入荷しましたが、
変速時のオートマチイクトランスミッションの滑りが感じられました。
快適に楽しんでいただくために、AT修理専門の九州 岩崎自動車様で
ATミッションをオーバーホールします。
ミニATミッションのオーバーホール作業
リリーフスプリングに若干の遊びがありました。
ATケースから取り出したブレーキバンドです。
セットされた順番で並べています。奥から2速、3速、リバースとなります。
前進側のクラッチ(フォードクラッチ)のエンドプレートが割れていました。
再使用はできないため、交換です。
メインシャフトの軸受けブッシュの摩擦が大きいためブッシュも交換します。
オイルポンプは消耗が基準値を超えているため交換です。
リークダウンの結果は問題ありませんでした。
エンジンシリンダーブロック側の作業に入ります。
クランク、コンロッドの各メタルは交換します。
各部クリアランスを確認しながらエンジンとの組み付け作業を進めます。
この際にウオーターポンプ、シリンダーブロックコアプラグ他、消耗パーツを交換します。
圧縮空気の漏れをテスト
シリンダーヘッド、エキゾースト、インレットのバルブのリークダウンテストを行います。
圧縮上支点にて測定しますのでEXバルブ、INバルブ、ブローバイ等より漏れる
圧縮空気の漏れを確認する事が出来ます。
左のゲージはシリンダー内にどれだけの圧縮空気を送っているか。
右のゲージはどれだけの圧縮空気を保持出来ているか。のテストになります。
この場合、正常値ということです。
オーバーホールが終わったATミッションをテスト走行
オーバーホールが終わり試乗用車両に乗せて30キロほどテスト走行後完成になります。
エンジン回転数は850でのオイルプレッシャーゲージの油圧ですが、湯温は70°で6.9キロを示しています。
同じくエンジン回転850で湯温70°の状態でリバースの油圧が12キロを示しています。
これでATミッションのオーバーホールが完了です。
生まれ変わったATミッションを車体へ
仕上がったエンジンミッションをサブフレームに乗せて車体に取り付けます。
この作業の際に、ラジエター、各ウォーターホース、ベルト類他、水回りの消耗パーツ、
エンジンマウント他、ステアリング、サスペンション、ブレーキ関係の消耗パーツを交換していきます。
3.5Jx10インチスチールホイールに交換です。
ローバーミニ クーパー ヘリテイジ オースチン MK-Ⅰ仕様の完成
内装・外装も整え、内外ともに生まれ変わったヘリテイジ オースチン MK-Ⅰ仕様の完成です!
仕上がったミニの詳細はこちらです。
ローバーミニ クーパー ヘリテイジ オースチン MK-Ⅰ仕様
動画もあるので、スムーズな走りに生まれ変わったミニをご覧ください。
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