ローバーミニの「オートマ車」を楽しむために知っておきたい11のポイント

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ローバーミニの中古車には、多くのオートマ車があります。そのため、オートマ限定免許しか持っていない方や、免許はあるけれどマニュアル車の運転が苦手という方でも、ローバーミニを楽しむことができます。しかし、オートマ車は、その扱いに注意が必要です。
今回は、ローバーミニのオートマ車に乗るときの運転ポイントやメンテナンスの方法を公開します。

ローバーミニのオートマ車を運転するときのポイントは?

ローバーミニのオートマ車を運転するときのポイントについて解説します。
日本車のオートマ車は、ほとんど気を使わずに扱えますが、ローバーミニのオートマ車の場合は、いくつか注意するべきポイントがあります。

ポイント1:エンジンの始動は「N」レンジを使用。

駐車中はシフトセレクターのポジションが「P」に入っていますが、現代のオートマ車ならそのままエンジンをかけてもまったく問題ありません。しかし、ローバーミニのオートマ車の場合は、まずシフトセレクターを「N」のポジションに入れてからエンジンを始動することが大事です。

ローバーミニのシフトセレクターのポジションは、「P/R/N/1/2/3/D」の順番で並んでいるので、「P」レンジでエンジンを始動して前進で走り出す場合、必ず「R」レンジを経由することになります。

ところが、「R」レンジでは高い油圧が必要になるためオイル量が不足しがちです。そのため、一瞬でも「R」レンジに入ると部品を傷める可能性が有ります。そのような事態を避けるために、「N」レンジでのエンジン始動がベストです。

ポイント2:エンジンが冷えた「コールドスタート」時は必ず暖気運転を

コールドスタート、つまりエンジンが冷え切っている状態から始動するときは、必ず暖気運転をする必要があります。エンジンの基本設計は、50年以上前のため、十分な潤滑を確保するために暖気運転が欠かせないのです。
もし暖気運転をしないと、エンジンやトランスミッションを傷めてしまう可能性があるうえ、変速時に大きなシフトショックが出てしまいます。暖気運転時間の目安ですが、水温計の指針がHとCの中間くらいまで上がればOKです。

ポイント3:前進と後退の切り替えはクルマが完全に停車してから

駐車や狭い路地での切り返しなど前進と後退を繰り返す場面では、「D」レンジ or 「1」レンジと「R」レンジを交互に切り替えることになります。その際、必ずクルマを完全に停止させてからシフトポジションを切り替えるよう心掛けましょう。
少しでもクルマが動いているうちにシフトポジションを切り替えてしまうと、高い油圧がかかる「R」レンジのときに油圧機構を傷めてしまう可能性があります。

ポイント4:信号待ちは「D」レンジのままで

交差点で信号待ちの時に、シフトセレクターを「N」レンジに入れる方がいるかもしれません。おそらく、「D」レンジのままブレーキを踏んで止まっていると、その最中にもクリーピング現象によりクルマが動こうとしていることに抵抗があるからだと思います。
しかし、ローバーミニのオートマ車の場合は、頻繁に「N」レンジに入れるような運転をしてはいけません。信号待ちの際に「N」レンジに入れると、再度発進するため「D」レンジに入れたときに油圧が下がり、カップリングを締め付けているブレーキバンドが緩まなくなってしまいます。
その結果、ブレーキバンドの摩擦面が摩耗し、トランスミッション不調の原因となります。したがって、信号待ちのときは「D」レンジをオススメします。

ポイント5:キックダウンするときはアクセルをベタ踏みしない

急加速が必要なときはキックダウンが有効ですが、ローバーミニのオートマ車の場合は、アクセルペダルを床に着くまでベタ踏みしてはいけません。なぜなら、ベタ踏みをするとカップリングやブレーキバンドを傷めてしまうからです。
キックダウンしたいときは、アクセルペダルが床に着く手前がベストです。

ポイント6:エンジン停止も「N」レンジで

エンジンを始動するときと同じ理由で、エンジンを停止するときもシフトセレクターを「N」レンジに入れておくことが必要になります。「P」レンジに切り替えるのは、エンジンを停止した後です。

ローバーミニ オートマ車のメンテナンスの方法は?

ローバーミニのオートマ車のメンテナンスで重要なポイントは、とにかく定期的なオイル交換と、日常的なオイルレベルのチェックを欠かさないことです。これはマニュアル車でも同じです。

ポイント7:オイル交換のサイクルは3,000km走行に1回がオススメ

ローバーミニは現代のクルマと異なり、エンジンオイルがミッションオイルを兼ねているため劣化が早くなります。
もしオイル交換を怠ると、ミッショントラブルの原因になります。

オイル交換のサイクルは、現代のクルマと比べると短いサイクルになりますが、3,000km走行に1回を目安に交換することがオススメす。

ポイント8:使用するオイルは粘度の高いものを

ローバーミニに使用するオイルは、粘度の高いものを選ぶ必要があります。エンジンは基本設計が古いため、現代のクルマと比較すると可動部のクリアランスが大きくなっています。さらにオートマ車の場合は高い油圧が必要になるため、オイルに高い粘度が求められるのです。

具体的なオイルの種類ですが、気温が高い夏場には「15W-50」を、気温が低くオイル粘度が高くなる冬場には「10W-40」を使い分けるのがベストです。

ポイント9:オイルの量はマニュアル車よりも1L多く

ローバーミニのオイル交換をする際に必要なオイルの量は、マニュアル車の場合は5Lですが、オートマ車の場合はそれよりも1L多い6Lが必要です。

ポイント10:フラッシングオイルやエンジンオイル添加剤の使用は厳禁

一般的なクルマの場合、オイル交換をする前にフラッシングオイルによりエンジン内部を洗浄した方が良い場合があります。しかし、ローバーミニの場合、トランスミッション内部に流入したフラッシングオイルが残留してしまい、不調の原因になるので絶対に使用してはいけません。

同じように、エンジンオイル添加剤もトランスミッションまで回ってしまうので、絶対に使用しないでください。

ポイント11:オイルチェックはいったんエンジンをかけてから

オイル漏れを起こしている可能性など、日常的なオイルレベルのチェックが欠かせません。
オートマ車の場合、エンジン始動前はトルクコンバーターのオイルが下がっているので、正確なオイルレベルが分かりません。
そのため、いったんエンジンをかけて1分くらい運転し、停止後にレベルチェックをおすすめします。

まとめ

ローバーミニのオートマ車に乗る際は、オイルの管理と運転時のギアチェンジの際に注意する必要があることが、お分かりいただけたと思います。現代のオートマ車のように無造作な扱いは出来ませんが、それもミニならではの味わいと言えます。
正しい取り扱いを心がけて、末長くミニをお楽しみください。

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